【看護師独立事例】病院ではなくても看護はできる! 看護師一人ひとりに合った働き方で、地域医療に貢献する訪問看護ステーションを作りたい

お世話になっております。インキュベクスの青井です。

本日は、看護師さんの独立事例として今秋に新たに訪問看護ステーションをオープン予定している内村真由美様にお話をうかがいます。

内村様は、これまで急性期病棟などを中心に17年間看護師としてキャリアを重ねてこられました。

これまでの背景、そして今回、自ら独立して訪問看護ステーションへの参入を決意された理由などについてお話をお伺いしました。

看護師一人ひとりに合った働き方で、地域医療に貢献する訪問看護ステーションを作りたい


内村様、本日は、どうぞよろしくお願いいたします。


よろしくお願いします。


まずは内村様のこれまでのご経歴をおうかがいしたいと思います。

内村様が看護師を目指すきっかけを教えてください。


はい。小学生の頃、テレビで医療現場のドキュメンタリー番組を見て、“看護師ってかっこいい”と思ったのがきっかけです。

診断を下すのは医師ですが、ドクターをサポートしながら患者さんを看る看護師の存在がかっこよくて、子どもながらに衝撃を受けました。

そこから、看護師以外になりたいと思った職業はなく、ずっと目指してきました。


看護師になるまでに、挫折もあったそうですね。


はい。人生最初の挫折ですが、正看護師の資格を取れる学校に受からなくて、まずは地元の青森で20歳のときに准看護師の資格を取りました。

そこから、働きながら正看護師の資格を取れる栃木県の夜間の学校に通い、23歳で正看護師の資格を取ることができました。


准看護師として働きながらの学校通いは大変だったでしょうね。


そうですね。日中病院で働き、夕方から夜10時まで学校という日々でした。でも、臨床をやりながら勉強したほうが、絶対に自分のためにもなると思っていました。

内科病棟、急性期病棟で看護師として成長

看護師として、これまでどんなところで働いてきましたか?


准看護師時代も合わせて10年働いた栃木の病院では、内科の急性期から慢性期の患者さんがいる病棟でした。

環境は良かったんですが、私はもともとドキュメンタリー番組の救急外来の様子を見て看護師を志したという原点もあり、救急や急性期、外科に興味があったんです。

30歳になる前に、「やはり外科をやりたい」という気持ちが強まり、知っている人の誰もいないところに行こうと考えて、宮城県の急性期病院に転職しました。


それまでと環境を変えてみて、いかがでしたか?


やりたかった道だったので、楽しかったです。かなり忙しかったけれど、感謝しかないですね。

内科に10年いたときと、現場で見るもの聞くものが全然違う異世界でした。人口呼吸器だったり、超急性期の人や手術直後の方がいたり、抗がん剤治療をしている人がいたり。

30歳にして原点に戻った感じです。

患者さんにとって、看護師は“なんでもわかっている人”という存在。聞かれてわからなかったら申し訳ないという気持ちで、忙しくても帰ってから勉強しました。
その病院には2年勤め、その後、結婚もあって栃木に戻り、急性期病院を2、3カ所まわりました。

訪問看護というスタイルで、患者さんやご家族と継続的に関わりたい

看護師として、ご自身の希望する環境で仕事をされてきましたが、訪問看護ステーションに興味を持たれたのはなぜでしょうか。


看護師として17年経験してきて、私が資格を取ったときと今とでは、医療の状況が変わってきていると感じています。昔は患者さんに対し、「良くなるまで入院して様子を見ましょう」だったのが、今は在院日数をなるべく短く、という方向に変わってきました。

私は看護師として、いろいろな患者さんの人生の何時間かでも関われたら幸せだなと思っているんです。それは急性期病棟でも叶うけれど、もっとご家族も含めて継続的にケアをしたいと思うようになりました。

ご家族は、患者さん本人には言えない不安を抱えていたりします。患者さんも、家族に対してだからこそ言えないことを思っています。そこに看護師としてうまく介入して、ご家族のことも一緒に支えられたらいいなという思いが強くなりました。


看護ステーションに転職ではなく、ご自分で開業しようと思ったのはなぜでしょうか。看護師としてだけでなく、経営者としても役割も出てきますね。


訪問看護ステーションを作ることで、地域医療に貢献したいという思いがあるからです。

あとは、良くも悪くもゆとりのある時代の若い看護師たちを指導する機会があり、その子たちが病院で働く中で、つぶれていくのを見てきました。

医療現場も私が学んできた状況とは違ってきています。同じ看護師として、せっかくなったのにつぶれてしまうのはとても残念で、そういう現状を見ていろいろ考えるようになりました。

病院の人間関係でつぶれてしまった人にも、「こういう働き方ができるよ」という選択肢になれたらいいですね。

ムリして病院で働かなくても、もっとゆっくり患者さんと接する働き方、病院じゃなくても看護はできるよ、ということを伝えたいです。

そうはいっても、訪問看護をやりたいと考え始めてから開業を決意するまでに3年間悩み、不安だらけでもあります。お金もかかるし背負うものもある。それでもあきらめたくない気持ちが勝ったということですね。

働く環境を変えれば自分に合う病院と巡り合えて、そこで納得できるかもしれないと、転職したりもしましたが、「訪問看護」というのが常に頭のどこかにあるという状況は変わりませんでした。


内村様が悩んでいる姿は、私どもも見てきました。そういう中で、インキュベクスを選んでいただいたのはなぜでしょうか。


ネットの検索でインキュベクスを知りましたが、最初はあまり信じていませんでした(笑)。看護師しかやってきていなくて他の業界を知らないので、つい自分を守るために物事を悪いほうへ考えてしまって。やっぱりちょっと怖いな、と。

でも話を聞いてみて、いろいろな訪問看護ステーションをバックアップされていて、信頼できると感じました。こちらの質問に対して返答が早くて解決もしやすいので、それも大きかったですね。

アットホームで、自分らしさを出せるステーションを作りたい

これから訪問看護ステーションを開業されるにあたり、こういうステーションを作りたい、という思いはありますか?


地域密着で、アットホームなステーションにしたいと思っています。

これまでの看護経験で処置全般はできるので、特に携わっていきたいと思っているのは在宅での看取りです。夜間のコールにも対応して、住み慣れた環境で、ご家族の中で看取ってあげたい、という思いが強いです。


どんな看護師さん、療法士さんと一緒に働きたいですか?


まずは挨拶ができる人。そして、患者さんのことが好きな人、アットホームな環境で働きたい人、笑顔で働きたい人です。欲張りかな(笑)。

あとうまく説明できないのですが…訪問看護として患者さんの自宅に伺ってるときは看護師として、事業所に戻ってきたらみんなで笑顔になれる職場にしたいのでそういう職場で働きたい人と一緒に働きたいと思います。

病棟と訪問看護では勝手が違うと思いますが、病棟にはないアットホームさ、その人らしさを出せる環境を作りたいと思っています。

これからお宅にうかがう患者さんに対して不安がある場合はフォローもしますし、看護師同士が声を掛け合うことも大切にしたいです。


いくつもの病棟で働き、後輩の指導もされてきた内村様だからこそ、看護師側の働きやすさも、心くばりできるのではないかと期待しています。


そうですね。いろんな病院で働いて、良いところも悪いところも見てきていますし、看護師自身も、結婚して子どもが生まれるなど環境が変わったりする中で、疲れてしまう人がいるのもわかります。

私自身、4歳の双子の母です。子育ての大変さもすごくわかっているからこそ、みんなが働きやすい環境を作りたいんです。

お子さんがいる人や、働ける時間が限られた人の働き方にも柔軟に対応し、長く働けるよう考えていきたいですね。

また、看護師はシフトが不規則なせいか、若くても不妊に悩んでいる方、治療をしている方が多いです。そういう人も安心して働けるよう、皆さんと一緒に働きやすい環境を作っていきたいと思います。

患者さんに「会うだけで元気になれる」と思ってもらえるように

コロナという状況もあって、看護師を続けるのがつらいと感じている人もいると聞きます。


はい。若い看護師で「こんなはずじゃなかった」と感じている人、それでも「もっと経験をしなければ」という思いや、収入や義務感で続けている人もいると思います。

仕事はできるだけストレスのない環境でしてほしいです。訪問看護は私自身も初めてなので、みんなと一緒に成長できるステーションにしていけたらと思います。

人って「縁」でつながっているな、と思うんです。

患者さんと看護師の縁、看護師同士の縁もあります。

患者さんには、週に1回でもその方のお宅に通って、ご本人やご家族にお会いすることになるので、私に会うだけで元気になってくれるような、そういう訪問看護ステーションにしていけたらいいなと考えています。


内村様のこれまでの看護師としてのご経験、そして子育てしながら働く女性としての思いもつまった、素敵な訪問看護ステーションになりそうですね。

開業を楽しみにしております。


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