
こんにちは、インキュベクス株式会社、顧問の上村(かみむら)です。
本日は、「障害年金が暮らしを変えた日」というテーマで、私たちの担当ケアマネジャーがサポートしたある実例をご紹介いたします。
今回ご紹介するのは、長年うつ病に苦しんでいたAさん(仮名)の生活が、障害年金の受給をきっかけに大きく変わったというお話です。
私たちのケアマネジャーが、日常的なアセスメントの中で「ある気づき」を得たことから、この支援はスタートしました。
こちらの動画はYouTubeでも配信しておりますので是非ご覧ください。
アセスメントの中にあった気づき
Aさんは、長年うつ病で働けない状態が続いていました。
障害者手帳は取得していたものの、障害年金は未受給という状況。
ご本人は「家族と一緒に暮らしているから、自分は障害年金の対象ではない」と考えていたのです。
しかし実は、障害年金は生活保護と異なり、世帯の収入ではなく、本人の障害の程度によって受給の可否が決まるという制度なのです。
ケアマネの支援で始まった新たな一歩
私たちのケアマネジャーは、Aさんが障害年金を受けていない事実に気づき、詳細に制度についてご説明し、年金事務所での手続きの流れを丁寧にサポートしました。
Aさんとご家族はその後、年金事務所を訪れ、適切な申請を行いました。
年金受給が決定、グループホームへの入居も実現
数ヶ月後、Aさんは障害基礎年金2級の受給が決定。
年間で約83万円〜84万円(月にすると約7万円弱)の年金を受け取れるようになりました。※
そして、ちょうどそのタイミングでグループホームへの入居も決定。
この障害年金で、グループホームの費用の大部分をカバーできるということも実現しました。
※「NPO法人障害年金支援ネットワーク」参照→https://www.syougainenkin-shien.com/amount_of_money2025?utm_source=chatgpt.com
自立への変化と心理的な解放
これまでAさんは、「家族に頼ってばかりで申し訳ない」という思いを抱えていたそうです。
しかし、障害年金を受給できるようになり、経済的な自立と精神的な安心を手に入れることができました。
私たちケアマネジャーの役割は、制度や支援の「見落とされがちな部分」に気づき、その方に合った制度や支援へと橋渡しをすることだと、改めて実感しました。
制度を知っている人がいるという安心感
このお話を通じて、要介護の方やそのご家族にお伝えしたいのは、「制度を知らないことで、失われている安心感がある」ということです。
障害年金のような制度は、自分で調べてもわかりづらく、手続きも煩雑です。
だからこそ、その道の専門家であるケアマネジャーに相談してほしいのです。
ケアマネージャーは、介護だけでなく、行政手続き・支援制度の知識にも精通している存在です。
気になることがあれば、遠慮せずご相談ください。
障害年金は「権利」です
最後にもう一度お伝えします。
障害年金は、生活保護とは違い世帯収入に関係ありません。
ご本人の障害の状態に応じて、行政が支給を判断する制度です。
そして、これは「救済」ではなく「権利」なのです。
この権利を活かすことで、生活に余裕が生まれ、自立した暮らしが可能になります。
お父様やお母様の収入が高いからといって諦める必要はありません。
必要なのは、「障害の状態」に対する正しい理解と、適切な申請だけです。
ぜひ、前向きな一歩として、ケアマネジャーに相談し、障害年金の受給を検討してみてください。
いつでもご相談・ご連絡をお待ちしております!
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