お世話になります。インキュベクスの青井です。

このブログでも何度かご紹介していますが、私どもインキュベクスでは、将来の起業や独立を考える看護師や介護士に対して様々な提案・サポートを行っております。

特に最近多いのが、新規で訪問看護事業の立ち上げを検討している企業様に事業統括管理者としてご紹介させていだくケースです。

もちろん、単なる職業紹介ではなく、経営者の合意の元、あくまで2~3年後の独立を目指してのご紹介になります。

本日は、この独立採用マッチング(と私たちは呼んでいます…)がどのような話し合いや経緯経て実現しているのかを実例を元にご紹介させていただきます。

まずは、独立希望の看護師の現在の状況をご紹介します。

今から遡ること約1年前、都内で訪問看護ステーションを経営する会社に、3年後の独立起業を検討する男性看護師をご紹介させていただきました。

彼の現在の立場は、訪問看護ステーションの管理者であり、その会社の取締役そして、株主という立場にあります。

既に開業後、1年ほどが経過しましたので、あと2年後には自分が構築してきた訪問看護ステーションをそのまま引き継ぐというスタイルの経営者育成が実現する予定です。

では、このケースがどのような話合いと合意を経て実現したのか紐解いていきたいと思います。

経営者とのマッチングは、どのように実現したのか

私たちは過去に訪問看護ステーションの立ち上げを800社ほど推進してきた経緯がありますので、独立支援に力を入れる訪問看護ステーション経営者とのつながりが全国にあります。

この看護師さんから相談を受けた私たちは、まず本人の希望である将来の独立をバックアップしてくれる経営者との話し合いを開始しました。

将来の独立を踏まえた待遇面(年収600万円の維持)、転居のこと(その費用)、立場の約束(管理者として)、そして経営を委ねるまでの具体的なスケジュール構築とすり合わせを行ったのです。

向こう3年間の雇用条件を書面で取り交わしました

私たちが”経営者を目指す看護師”のために最も時間を要したのは双方の話し合いの機会を何度も何度も作るというものでした。

将来の独立を実現させるための話し合いは、以下のような内容でした。

・待遇面(年収600万円の維持)

・転居そして転居に伴う費用のこと

・退職時期と入社準備までの期間の費用

・経営者として独立させるまでの具体的なスケジュール

・出資比率の話し合い
(今回は結果、看護師さんも数百万円を出資をいたしました)

・勤務期間中の経営者トレーニングの内容等

・その他

そしてここで話し合われた内容をすべて議事録を作成した上で双方の誤解が無いように心掛けたのです。

「独立したい・・・」でも不安は残る。

話合いは、順調に進みましたが、一方で看護師さんにも沢山の不安はありました。

具体的には、「訪問看護の実務経験が少ないこと」さらには「そもそも経営っていったい何をやるの?」という不安も残ります。

さらに将来の独立起業に必要な「資金が少ないこと」に対してどのように対処すべきなのか…等々。

まず、看護師さんのこうした不安を解消するためにも様々な解決策をご用意させていただきました。

「訪問看護の実務経験が無い」といった問題は、OJT(オンザジョブトレーニング)が出来る事業所をご用意しました。(※そこでおおよそ100日間の実地訓練を提供いたしました)

当然ですが、この訓練期間にもお給料をお支払いいただきました。

「経営者になることへの不安」については、数字に強い方(病院でいうと事務長みたいな方)を配置することで看護師さんには訪問に関連した業務に特化する環境を用意させていただきました。

「資金が少ないこと」についての解決方法としては…

今回のケースは、開業に伴う資金、時間、場所等のあらゆるリスクを回避しながら、万全の体制で経営者になっていただこうというものです。

ですので、経営者と看護師の間で最も重要な合意事項は、ご自分が立ち上げから関与する訪問看護ステーションの経営を3年後に任されるというものです。

自己資金100%での独立ではなく、経営者であり、株主の一人(その他にも株主がいる形です。)としての独立を目指していただきます。

まずは、訪問看護ステーションの事業統括管理者として経営に関連する「お金」「採用」「教育」もしっかり学びながら、少ないリスクで経営者を目指す…そんなプログラムをいよいよスタートすることが出来ました。

経営者になった時の待遇は…

最後に彼が経営者になった時に想定される待遇を少しご紹介します。

立ち上げから3年の期間を経て、起業を希望していた男性看護師には経営者になることが約束されています。

役員報酬は入社時点の600万円から3年後の1000万円という表記も書面に締結をさせていただくことになりました。

あとは・・・収益拡大に伴う株主配当という収益獲得が彼を待っているのです。

今回の事例を無料でダウンロードできます。

今回の経緯を小冊子にまとめましたので、ご興味のある方がいらっしゃいましたら是非、ご一読ください。

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